Theta Z1の静止画画質には大満足なのですが、動画撮影では諸々の弱点が目立ち始めたため、insta360に乗り換え。静止画画質を除くと、全体的な使い勝手はさすがにコチラの方が上ですね。
・Theta Z1は画質は最高だけど、弱点多
・選んだinsta360は ”画質以外” ではメリット多
・insta360の欠点は、やはり ”画質”
Theta Z1は画質は最高だけど、弱点多
Theta Z1は1インチの撮影素子を用いて、さらに理想的なレンズレイアウトへギリギリまで追い込んでいくことで静止画画質は素晴らしいものがありますが、一方で視界を蹴らない様にギリギリサイズの筐体にしているため(だと思います)、メモリもバッテリもすべて内蔵，交換や増設が一切できません。
このため静止画はともかくとして動画撮影(特にZ1ならではの高画質動画)ではあっという間にメモリとバッテリを使い切ってしまう危険と隣り合わせ。
また、Gセンサ内蔵により上下方向の傾き補正はやってくれますが、ジャイロは内蔵していないので動きながら撮影すると、前後/左右Gの影響による上下方向の誤判断のため、特に動画では逆に画面が異常に揺れるなどの不具合が出てしまい、使いものにならないケースが生じます。
私自身も最初は「静止画カメラ」としてしか使っていなかったため、これら欠点で困ることは無かったのですが、最近は半分仕事がらみで車上での動画撮影などをすることがあり、このままではちょっと使いづらく感じる様になり、買い替えを決意した次第。
選んだinsta360は ”画質以外” ではメリット多
買い替え候補の対象は、GoPro Maxとinsta360 oneの2機種。どちらもある種「Thetaの設計思想とは真反対」のアプローチで設計されている感じです。
Thetaは「前後に向き合う二つのレンズの焦点位置をギリギリまで近い位置へ置くことで物理的に歪みのない球面撮影をめざし」、さらにその視界内に障害物が入らない様に筐体サイズを決めているのに対し、GoProとinsta360は「レイアウト上の歪みも視界内の障害物も全てソフトウェアによる補正で解決！」という考え方で、だからGoProは前後レンズ位置が左右にずれていても平気だし、insta360は外付マイクやメモリ転送用増設ポートなどが本体から飛び出しても気にしません(結果、当然Thetaよりも甘い部分が出てくるのですが)。
さらにGoProとinsta360は双方ともThetaには無い「アクションカメラ的使い方」をサポートするための機能として「ジャイロ活用を含めた強力な手振れ補正」が入っています。どんなにカメラを振り回しても画像は絶対に水平を保ったり、悪路を走りながらとってもブレブレにならないなど、特に動画撮影時のサポート機能が充実しています。
またどちらも動画を意識しているだけあって、当然メモリもバッテリも交換可能。スマホと接続して設定変更やリモート操作ができるのはTheta含めて3台とも同じだけど、GoProとinsta360はタッチパネル操作なので本体だけでも結構大丈夫。また特にinsta360はスマホアプリでの後処理機能がとても充実しており、例えば撮影した動画からメイン対象を自動的に判断してトラッキングする動画を切り出してくれるなどの処理がかなり簡単にできる様。
そんな似たような二つの中から私が選んだのはinstq360。機能的には甲乙つけ難かったのですが、最後に筐体の小ささ(特に薄さ)が決め手になりました。
insta360の欠点は、やはり ”画質”
実際に使ってみると、やはり画質(特に静止画)は圧倒的にTheta Z1の方が上。画素数はそれほど大きな差はありませんが、センサの大きさがそのまま画質の差となって現れます。
また「ソフト処理による接合」は、数ｍ以上離れた画像ならほぼ完璧に処理してくれる一方で、それより近いとやはり辻褄を合わせきれないところがあり、それがThetaよりも顕著に表れる様に感じます。
またinsta360はレンズ面を保護するためのカバーがオプションで用意されており、特にアクションカメラとして使う場合には非常に心強いです。ただ、当然カバーをつけると「歪み」が生じますが、insta360はこれも「ソフト」で処理しちゃう、というスタンスです。もちろんスマホまたはPC用純正アプリの標準機能に含まれているのですが、残念ながらここにバグがありました。
insta360の静止画はjpegとrawの両方で記録することができて、またどちらも純正アプリで処理されるのですが、jpegでは完璧に見えるのですが、rawで見ると前後画像の接合部分で色の濃淡などが滑らかに繋がらず、帯状のモヤの様な影の様な…が入ってしまい、どうしても消すことができませんでした(PhotoShopなどで無理に消すことはできますが)。
まぁそんな欠点はあるものの、動画撮影じゃないにしてもメモリやバッテリが交換できるのは安心だし、静止画用と2台持ち歩くのも現実的ではないのでいくつかの欠点には目をつぶることにして、以後insta360をメインで使うことに(もちろんレンズカバーは「無し」で)。
Thetaの時は「バッテリ大丈夫かな」と気になって枚数多く撮るのを控えたり、動画も避けていましたが、これからは少しバリバリ使い倒していこうかと思います。
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