”花山曼荼羅”と称していろいろな花であふれる妙音寺は、特にヤマユリで有名だったはずなのですが、もしかしたらほとんど見られなくなりつつあるのかも。
三崎口駅近くの高台から谷底(!)へ降りて行った先にある妙音寺は、かなり急な斜面にへばりつく様に配されたお寺。山門へ真っすぐ向かう石段もかなり急ですが、さらに本堂裏山の急な斜面一帯は花と木で覆いつくされた中に多数の石仏が配された「花山曼荼羅」と呼ぶ「佛の世界」だそう。
中でも主たる花として位置付けている「ヤマユリ」を見に、予想気温36度超の晴天の中、行ってきました。
入口脇の石壁に掲げられた「花山曼荼羅」の案内図でヤマユリの場所を確認して、工事中の本堂脇を抜けて裏山へ。かなり細いけれどちゃんと段々が刻まれた道沿いには溢れるほどアジサイが植えられており、もう少し早く来ていたらとてもキレイだっただろうなぁ、と思いながら登っていくと、頂上となる大日如来の像の前へ。
あれ?ヤマユリ見なかったな…と如来様の台座付近から下を覗くと、2本ほどヤマユリの花。ただ、ほぼ真上から見下ろすカタチなので花の様子がキレイに見えず、もう少しちゃんと見える場所があるはずだ、と思いながらさらに先へ。
登ってきた道とは異なり、かなり急な下り坂を足元を確認しながら降りていくのですが(う~ん、この急斜面を降りるのは高齢者にはかなり厳しいのではないかなぁ)、ヤマユリの花が見当たりません。結局そのまま下まで降りてきてしまい、そんな馬鹿な、ともう一周。
下で見た案内図によるとヤマユリが咲いているエリアに続く道と思しき入口は「通行禁止」になっていて、その一角には入れない様。
かといって、このままヤマユリ無しで帰るには忍びなく、なんども通行可能な道まわりを細かくチェックして、なんとか数カット撮ることができました(一応図鑑でチェックしたので、ちゃんとヤマユリだと思います…)。
改めてwebを見てみると「新型コロナウィルス拡散防止のためヤマユリとアジサイ周辺への入山不可」となっています(アジサイは普通に見ることができましたけど、ね)。
ただ一方で、本堂近くにいらしたお寺の方が「ヤマユリはほとんど絶滅状態」「今日見られたのであればラッキー」と仰っていましたので、う~ん、数が減ってしまったのか、保護のため近寄れないようにしているのか、真相のほどはわかりませんが、かなり細かく探さないと出会えないことだけは確かです。
ヤマユリは難しくても時期が合えばアジサイがとてもキレイなことは、まず間違いなさそうなので、来年は6月に来てみようと思います。ただ、アジサイの株や木々が道にかなり覆いかぶさるように茂っているので、特に湿りがちな時期は藪蚊はもちろん、他にもいろいろな虫などが潜んでいそう。暑くても長袖・長ズボン+靴下でしっかりガードして来るようにしたいと思います。
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