GWのプチ旅行で松本へ行く途中で立ち寄り。木々が水面へ移りこむ様で有名なスポットとのことですが、望遠レンズまたはオペラグラス等、遠くが見えるモノ必携です。
東山魁夷の「緑響く」のモチーフとなったことで有名になった「御射鹿池」は、奥蓼科にある農業用水池。つまり人工の溜池ですが、山の中にある静かな池の水面に山並みや湖岸の林が映りこむ様子が幻想的ということで、それなりに人々が訪れる場所の様。
普通にナビに従って走っていたつもりなのですが、なぜかメルヘン街道の方から最後は別荘地内の細道を抜けるルートが指示された様で、途中野生のシカに行き会いながら、現地到着。
現在も農業用に使われているため荒らされない様にということか、あるいはそもそも自然の川の一部をそのまま堰き止めただけで岸をしっかり作りこんでいないからか、理由はわかりませんが岸近くまで入っていくことはできず、残念ながら20mほど離れた道路脇からしか見ることができません。
道路と池の間にも木々が入ってしまうために障害物無しで池全体を見渡すことはできず、また対岸までは100m以上離れているため、水面に木々が映り込む様子もあまりよく見えない、というのが正直なところ。
一方で、岸などがしっかり作りこまれていないために、水面と岸の境目が複雑な形を描き、さらに水草が生えて、より幻想的な景色を作り出しているのもまた事実。
生憎の曇天のため、余計に水面に映り込む景色は見えにくくなってしまっていましたが、望遠レンズで対岸に寄って撮った写真をさらにLightroomで明暗調整をしたら、きれいに木々が映り込む様子が現れました。特に、全体的にはどうしてもモノトーン+茶褐色の風景になりがちな中で水草の塊の緑が良いアクセントになっています。
行かれる方は、できればオペラグラスや望遠レンズ付きカメラを持ち込んで、また多少天気が悪くてもカメラアプリの明暗調整などを変えて粘ってみると、東山魁夷をも魅了した美しい風景に出会えるかもしれません。
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