桜に誘われて野毛山公園から野毛山動物園へ。想像以上に険しい起伏のお陰か「先が見通せないモヤモヤ感とワクワク感」が相まって、想像以上に楽しめる動物園でした。
・野毛山動物園はこんなところ
・主役はレッサーパンダ
・狭いながらもこんな工夫も
みなとみらい21地区を眼下に見下ろす高台にある、野毛山公園の中にあります。公園全体の面積は9.6ヘクタールで、動物園の面積は3.3ヘクタールです。 周辺には横浜市中央図書館などがあり、野毛山公園はちょっとしたお散歩コースになっています。
野毛山動物園はこんなところ
桜木町方面から結構な坂を登った先にある野毛山動物園は開園70年を超える老舗動物園。(急坂を登るのはちょっとしんどいけど)横浜~みなとみらい~桜木町からのアクセスが良くて、でも実際に訪れてみると「街近感」皆無、気軽に来れるけどかなり「自然」を感じられる動物園です。
創立が古い分、ネットには日本で最初に「〇〇を展示」「〇〇の繁殖に成功」という文字がたくさん並びます。でも、かなり小さいし(上野動物園のせいぜい2/3,多摩動物園の1/5弱!)、しかも同じ横浜市が持つズーラシアや金沢動物園へ動物を移してきた経緯もあるそうで、まぁ近所にあるお手軽動物園なのかな(しかも無料だし!)と思って行くと、結構ビックリさせられるかもしれません。
主役はレッサーパンダ
小さな頃からここを訪れているツレに言わせると、ここの主役は「レッサーパンダ」とのこと。実際に園内に入って(ほぼ)最初に出会う、非常に目につく場所に展示されており、白い耳をピンと立てて、淡いオレンジと白の縞々シッポをひらひらさせながら枝の上や地面をぐるぐる歩き続ける姿は誰が見ても「かわいい」。
一頭しかいない様なのでちょっと寂しそうな感じもしますが、展示ゾーンがコンパクトなこともあって、目の前間近をひたすら歩き続ける姿は、なかなか見飽きることがありません。
訪れた日は桜が咲き始めた上天気だったこともあって園内はそこそこの人出でしたが、大半の来場者は園に入ってすぐにココにつかまる、という感じの人気ぶりでした。
狭いながらもこんな工夫も
しばらくレッサーパンダを見入ったあとは、せっかくなので園内を順繰りに、と思うのですが、けっこう順路がわかりにくい感じ。高低差もあって結構入り組んでる中を、さてどっちから来たっけ?と多少とまどいつつ園内を巡回。
でも、逆に見通せないことで「次はどんな動物がいるんだろう」とワクワクしたり、かなり近い距離で動物を見られる、というメリットもあって、でもやはりスペースには限界があるからか、キリンとシマウマは広場に出られるのは交代制になっていたり、とずいぶん他の動物園とは違った雰囲気を楽しめたり。
中でも「ここならでは、かも」と思える工夫が「しろくまの家」。かつてはここにホッキョクグマがいましたが、大型肉食動物などはズーラシアに移すことになったため、ずっと空き家。そのかわり、ここは「人が中に入れる」様に改修されており、普通だったら見られない産室などのバックスペースや、さらにはホッキョクグマが歩き回っていたスペースにも立ち入って、中に配された実物大のホッキョグマ像と一緒に写真を撮ったりすることができるスペースになっていました。
まぁ実際に行ってみると「こんなに狭かったの?!」とビックリする様なスペースなので、ホッキョクグマにとってはズーラシアの方が居心地が良いに違いありません。
こんな感じでなんとなくふらふら歩いているうちに、気づくとレッサーパンダ脇に出てきて、これで園内一周を終えた様。
途中カンガルーはいなかったけどワラビーはいたり、アフリカライオンはいないけどインドライオンがいたり、象はいないけどキリンは2頭もいたし、もちろんジャイアントじゃないけどパンダはいたし…と結構充実。
夏にはナイトズーもやっているそうなので、その時にはぜひまた来たいと思います。
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