秋の前橋旅行で立ち寄った、紅葉スポット高津戸峡。想像以上の渓谷の深さにちょっとビックリしましたが、残念ながら紅葉にはちょっと早かった様でした。
前橋に行くことになり、せっかくなので近場の紅葉スポットをwebでチェック。さすがに赤城山や榛名山はもう終わってしまった様ですが、ちょうど渡良瀬川が関東平野に出る直前(あるいは直後)に位置する高津戸峡が見頃を迎えるということで、立ち寄ってみることに。
「ながめ公園北駐車場」にクルマを停めて、まずは「大間々神明宮」へお参り。本殿左から林の中進む小路を歩いて行くと、すぐに渡良瀬川にかかる人専用の「はねたき橋」へ。
この「はねたき橋」は、四方から斜め上に伸びる真っ白な橋脚が橋桁中央で1点に交わり、そこから下へ1本だけワイヤが伸びて橋桁を支えている、平たいプラミッドの様な斜張橋の様な、でも本当はラーメン構造という不思議デザインの橋。中央から見下ろす渡良瀬川は、予想より随分下の方を流れており、谷の深さにビックリ。
ここから下流にある赤いアーチの高津戸橋を臨む景色は絶好の撮影スポットなのですが、妙に網目の欄干が高くなっていて邪魔だなぁと思ったら、実は自殺の名所だった様。
橋を渡るとすぐ、まるで谷底に向かって降りていく様な階段があって、そこから高津戸橋まで渡良瀬川左岸(東岸)沿いに造られた高津戸遊歩道で500mほどの渓谷プチ散歩を楽しむことができる様になっています。
正直特段の見所などは無いのですが(一応渓谷らしく「ポットホール」があったり、ゴリラの横顔に見えなくはない「ゴリラ岩」があったりするくらい)、紅葉スポットということで結構な人出です。
さっそく自分達も数フロア分の石段を下って遊歩道を歩いてみましたが、残念ながら赤く色づいている木は僅か。地元っぽい人が「今年は少ない」と言いながら歩いていたのでちょっとタイミングが早かったのかもしれません。また、略南南東の方角に一直線にのびる狭い谷間という地形から、自分達がいった時間(14:00前後)ではほとんど陽が差し込まず、なんとなく薄暗く寒々しい谷をただ歩く、という感じになってしまったのが、ちょっと残念。
それでも両岸1周約1km,のんびり1時間弱の散歩の中で、スポット的に赤く色づいた葉に日が差し込んで輝いている様子や真っ黄色に染まった大銀杏の威容など、それなりに「秋」の風景を楽しむことができました。
ちょうど平地と山間部の狭間にあるため簡単に行くことができるので、うまく紅葉のタイミングをつかんで、ちゃんと陽が差し込む時間帯に訪れると、また素晴らしい「わたらせ渓谷」に出会えるのだろうなぁ、と思います。
コメント