くれふしの里古墳公園(★☆☆,水戸)

博物館

 水戸/茨城のガイドブックでやたら目立っていた「巨大埴輪」が気になって、水戸から笠間稲荷へ行く途中に立ち寄り。小さいけれど16基もの古墳がビッシリ集中する不思議な場所で、土器の飾りまで復元された古墳は初めて見ました。

 水戸周辺は非常に多くの古墳が残っている場所らしいのですが、その中で「くれふしの里古墳公園」として整備,公開されている牛伏古墳群は、わずか東京ドーム1個半、国立競技場の2/3ほどのスペース(う~ん、どちらで数えてもイメージしにくいねぇ)に前方後円墳6基、円墳9基に帆立貝形前方後円墳(なんだ、それ?)1基で合計16基の古墳が集まっている不思議な場所。

 木が生えていたり、こんなに小さいの?と思うものもありますが、一番の見どころは公園入口近くにある「4号墳」。
 コンパクトな前方後円墳ですが、上下2段になっている墳丘の形状がきれいに復元され、さらに縁にずらりと並ぶ円筒土器までほぼ完ぺきなカタチに再現されています。図鑑などではこの様に土器などに縁どられた古墳の再現想像図を見たことはありますが、復元された実物を見たのは初めてで、結構貴重なのではないか、と思います。

 そしてもう一つの見どころは、ガイドブックなどでも登場する「巨大埴輪」。ホームページの解説によると「はに丸タワー」と称する「日本一の巨大埴輪」だそう(明らかに土製ではなかったと思うのだけど、「埴輪」の定義って?)。
 カタチや色はホンモノらしく作られていますが、林の中の芝生広場の端にポツンと立っている姿はなかなかシュール。
 中の階段で頭上の展望台まで登れるようになっているのですが、残念ながら入口が施錠されていて上がってみることができず(ホームページなどの案内では1/4はOKのはずなのですが)、ちょっと残念でした。

 これだけ力を入れて整備された古墳群なのですが、資料館などは併設されておらず、また不思議とホームページ上でヒットする情報も非常に僅か(探し方が悪かったのか、小学6年生の夏休み自由研究レポートがある程度)。
 まぁ、それほど強力な豪族がいた場所でもないし、一個々々は結構小さいものが多いから、かもしれませんが、発掘調査が行われたのは4号墳だけで、しかも全ての石材が抜き取られるほど乱掘されていたため副葬品もほとんど残っていなかった、ということで、6世紀頃作られたという程度しかわかっていない様です。

 そんなわけで見所満載!という場所ではありませんが、結構完璧なレベルまで復元された古墳に興味がある方には、一度くらいは訪れる価値あり、と思います。

hisashi

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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