ほぼSONY一択状態だった完全ワイヤレスノイキャンに(やっと)対抗馬出現。今まで使っていた「元祖SONYのWF-1000X」はバッテリの持ちに不満があったので、さっそく乗り換え。「音質」では劣る一方で「iPhone専用の日常使い」としては完璧に近い良品でした(あくまでも「個人的な感想」ですが)。
Amazonをひらくとケーブル類が一切無い「完全ワイヤレス」かつ「ノイズキャンセリング」機能を持つ廉価イヤフォンが溢れていますが、実は「完全ワイヤレス」かつ「逆位相の音をぶつけて周辺騒音を打ち消す」「アクティブノイズキャンセリング」機能を持つものはSONY製品だけ(並んでいる廉価品は全て音楽視聴とは全く関係ないCVC)。2年前のWF-1000X発売依頼ずっとSONY一択。
2017.10.08
完全ワイヤレス”ノイキャン”イヤフォン
ちょっと良いイヤフォンが欲しいなぁ、とamazonを見ていたら予約受付中の「スマートノイキャン・ワイヤレス」を発見。「完全ワイヤレス」以上...
私は発売直後にiPhone用に1000Xを購入し、バッテリの持ちには不満(電車通勤時に、会社が遠いので最後まで持たない…)を持ちつつも代替品が無くガマンしてきましたが、ついにAppleからAirPodsのノイキャン版とも言うべきAirPods Proが発売されたので、乗り換えを決意。
1週間ほど待って届いた(さすがの人気)ので早速1000Xとくらぺてみましたが、音質面では1000Xの方がメリハリがあるし全体的にクリアな感じ。しかも1000XなどSONY製品は再生アプリとは独立して周波数バランスなどを好みに合わせて変更できるアプリが用意されているので、余計に自分の好みに合わせやすいという利点があり、音についてSONY「優勢」といった感じです。
一方で、装着時の快適性はAirPods Proが「圧勝」。1000Xはいかにも「耳栓」という感じで耳への物理的/音響的な圧迫感や自分が出す声や音が耳~頭に籠る感じが強く、また装着したまま歩くとズンズン頭に響くため、普段使っていて結構鬱陶しく感じる時があります。対称的にAirPods Proはこれら「使用時のネガティブ感」を殆ど感じることなく、長時間自然に使うことができました。
双方の差が特に顕著に表れたと感じるのが「周辺音取り込みモード」。AirPods Proは一瞬「オープンエアタイプ?」と思えるほど自然に周囲の音が聞こえ、また自分の声などの籠りも小さいため、装着しながらでも比較的自然に他の人と会話ができます。一方の1000Xは、やはり「耳栓越しに音が聞こえる」感が残り、また自分の声が籠ってしまうので装着しながらの会話は極力避けたい感じです。
その他機能を見てみると、AirPods Pro本体でできる操作は「ノイズキャンセリング/周辺音取り込みモード切替」「音楽ON/OFF」「前の曲/次の曲」だけで、ボリューム調整などはできません(もちろんSiriに頼めばいろいろやってくれますが)。また前述の通り周波数バランスなどを変更するアプリなども用意されていないですが、一方でiPhone上にある「イヤーチップの合いをチェックする機能」は気が利いている感じ。
またAppleらしくハードウェア面のつくりこみも徹底されていて、イヤーチップは普通にある円ではなく楕円形で、サイズ交換で嵌める時は余計な力不要でパチッとクリック感があって取りついたことを知らせてくれて、ケースのフタや本体の保持は磁石利用なのでガタガタ/グニョグニョせず、さらにケース本体は驚くほど小さくて、持ち歩きが苦にならず。
そんなこんなで音質を追求するならSONYですが、そもそもハイレゾ非対応のiPhone専用と考えると普段使いで快適なAirPods Proの方が本流の様に思うし、そこがAndroidのハイレゾ機も視野に含めなければならないSONYとの差の様に感じます(あくまでも「個人的な感想」ですが)。また自分自身にとってはイヤフォンで聞く時の音楽は「添え物」の位置付なので、AirPods Proを買って良かったなぁ、と大満足です。
Apple AirPods Pro 27,800円(Apple)
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