つくばエキスポセンター(★☆☆,筑波)後編;常設展示ゾーン

博物館

 H-Ⅱロケットが聳えるつくばエキスポセンタープラネタリウムで「物足りない感」を味わった後、常設展示コーナーへ。
 科学全般を広く扱っているのですが、それほど広くはないスペースに詰め込み過ぎて一つ々々の粒が小さくつまらないものに見えてしまう、というこれまたちょっと残念な結果に(勿体ないなぁ)。

 建物中央部とプラネタリウムの間には「つくば’85メモリアル」と称して当時の展示物などの一部を集めた記念スペースが設けられています。「コスモ星丸」と称するマスコットやコンパニオンの制服などの他、当時世の中で売っていたものなども展示されています。
 当然「科学技術モノ」が多いのですが、PC-8801や日本語ワープロソフト「一太郎」など一世を風靡したものが並んでいました。懐かしい~。

 建物中央部分1Fは「おもしろサイエンスゾーン」と称する「体感モノ」が集められた大部屋。フレームで組まれた幅2m×奥行2m×高さ2.5m程度のキューブ状のスペース(多分、下にタイヤがあって自由に動かせそう)の中に、強風体験装置や竜巻発生器,ジャイロ効果体験などの装置類が組み込まれており、それぞれ子供たちが楽しそうに遊んでいます。
 結構種類も多く、子供が気軽に「科学を体験できる」良い場となっていますが、どれもそこそこ古臭い感じ(まさか1985年からそのまま使っている、とは思いませんが…)で、また数が多いため「詰め込んでしまった」感が出てしまっているのが残念。片隅にあった電気自動車KAZも既に20年近く前のものであり、設備/展示の古臭さに拍車をかけている感じ…

 2Fにある「夢への挑戦」ゾーンでは、各技術領域で行われている研究内容と、それがもたらす未来のカタチを紹介しています。大きな部屋のあちこちに各技術テーマごとに展示物と説明パネルが配されており、最新の科学技術について学べる様になっています。
 こちらは1Fとくらべると内容もそれなりに新しいものにアップデートされて作りもキレイ。取り扱う分野を扱いつつインタラクティブ要素を組み込むなど見せ方も工夫されており、今回はあまり時間をとれなかったため全部を見て回ることができなくて残念でした。
 ただ、1F同様にテーマが多すぎて個々の展示が小ぢんまりとしてしまい、結果「近寄らないと扱っているものがわからない」けど「(遠目からは)わざわざ近寄って見たいと思うほど魅力的には見えない」という印象も。

 プラネタリウムも含めて2時間ほどの滞在のためザッとしか見て回ることができませんでしたが、科学技術について1ヶ所で幅広く知ることができるという特徴がある一方で、その反動かもしれませんが「詰め込んだ感」や「粒の小ささ」から、結果として「科学好きの人には楽しい」けど「科学嫌いの人には良さが伝わらない」場所になってしまっていないかな?というのが率直な感想です。
 科学ファンを増やすのは日本の将来にとっても非常に大切なことと思うので、大変とは思いますがもうひと頑張りしてくれるといいなぁ、と思いました。

hisashi

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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