典型的な台風一過の青空の元、箱根関所跡のプチ社会科見学。
韮山町で発見された江戸末期の修理記録に基づき2007年に完全復元~公開されたそうで、以前訪れた時の「しょぼい」印象からの変更ぶりにビックリしました。
恩師公園駐車場から杉の巨木が植わる道を歩いていくと、すぐに関所の門が見えてきます(たいした距離ではないのですが、イイ感じで道が蛇行しているので「関所が見えてきた感」があって、なかなかの演出)。
箱根関所は芦ノ湖に接して文字通り「東海道を跨ぐ」カタチで設けられています。北側(江戸側)・南側(京都側)双方の門と高い柵で区切られた中、道の両側に番所・詰所・牢屋…が配されて、さらに山の小高いところに遠見番所。これらが建屋が調度品とともにキレイに復元され、さらに働いている様子を示す人形などが置かれて関所内の様子が再現されています。
南北の門の間はわずか20m足らずと非常にコンパクトに構成されており、本当にこれだけの施設で南北の交通を遮断し、人の動きをコントロールできたのかなぁ?とも思いましたが、併設された資料館展示によると、関所破りをして逃げ切った人は略皆無というレベルだった様(もっとも、バレたけど逃げ切った、という人はともかくとして、バレることなく逃げおおせた人数はカウントしようが無いでしょうけれど…)。
ただし、歴史の時間では「入鉄砲出女」で非常に厳しく、と教わった気がするのですが、実際には箱根では「出女」チェック主体で、江戸側へ入っていく人たちは事実上ノーチェックだった、という面もある様です。
非常に気持ち良い晴天にめぐまれた中、関所を見学し、さらに遠見番所からは富士を望んだ(残念ながら時期的に「真っ黒富士」でしたが)後、お茶屋で緑茶と団子で一服(街道をずっと歩いてきたわけではないけれど、ね)。
休日はもっと混み々々になってしまうのでしょうけれど(特に湖岸道路と駐車場)、全体的にしっかりキレイに復元されているので、歴史好きはもちろん、あまり得意ではない方もぜひ一度は訪れる価値ありと思います。
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