呉市海事歴史科学館(通称大和ミュージアム,呉)

博物館

 この夏広島に来たい、と思った2つ目の目的地が呉。決して戦争を礼讃,美化,肯定するものではありませんが、科学技術や近代工業史の観点から、特に大物を扱う海軍は大きな興味の対象であり、呉には是非来たいと思っていました。
 その内の一つが愛称「大和ミュージアム」で知られる呉市海事歴史科学館。映画「男たちの大和/YAMATO」のCG合成用素材として使われた「1/10サイズ戦艦大和模型」があることで有名になったミュージアム。

 館内に入る前、最初に目に入ったのはいくつかの砲身。なんとなく見覚えがあるな、と思ったら、子供の頃「船の科学館」で何度か見かけた戦艦陸奥の主砲でした。これは40センチなので大和はその2割増し、随分と大きいよなぁ、と思いながら館内へ。

 夏休みのせいもあってか予想以上に子供が多いなあ、と思いながら、まずは入口すぐのスペースに堂々と鎮座する大和の模型へ。1/10だからこそのディテールの細かさに驚く一方で、1/10にも関わらず、この大きさと迫力に見入ってしまうこと暫し。

 いろいろな部位のラインや造作は、そのほとんどは流体力学や構造力学などの物理的な制約と機能面からの必要性で決められている一方で、その大きさ故に入り込む余地があったであろう美意識的な要素が絶妙に混じり合い、さらに不思議と和風な佇まいまでも感じさせ、溜め息が出るほど「美しい」。

 館内の展示物は、その大半は兵器や兵士の遺物が中心ではあるものの、戦争の是非について語るのでは無く、軍港、あるいは工場とともに歩んだ呉の町の歴史や、大和建艦に使われた技術と現代へのインパクトなど、事実を淡々と並べて「技術ミュージアム」に撤していて、とても好感が持てるもの。
 あわせて展示されている海龍や回天などのいわゆる特攻兵器や零戦なども同様に純粋に歴史あるハードウェアとして並べられており、実に大人な博物館だなぁ、と実感しつつ、隣接する「てつのくじら館」へ、移動。

hisashi

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長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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