山陽〜北九州#1;尾道

水のある風景

 なんばの朝は、やはりピタピタの服を着たお姉さん達と、それを送り出すホストのお兄さん達の風景から。え〜っ、この人達は自転車で来たの?ってビックリしつつ、目の前のコメダでモーニング。
 そして夏休み旅行一日目の目的地、尾道へ向かって移動開始。昨年同様、中国自動車道入口にかけては結構な渋滞。やはり前夜のうちに神戸まで行っておくべきなんだろう、と納得しつつ、その後は順調に走行。

 尾道が近づくにつれて心配していた雨が振り出し、街に入った頃にはそこそこの勢いに。それでもまずは、ロープウェイで千光寺公園へ。雨に煙って視界が限られたものの、展望台から見る尾道水道の眺めは想像通りの素晴らしさ(晴れてたらもっと良かったのに…)。

 そこから雨でビショビショになりながら「文学のこみち」を下って千光寺へ。三重岩に登るのは断念して、でも尾道大橋の勇姿をカメラに収めつつ、噂通り細く入り組んだ坂道を下って街へ。
 雨のおかげで観光客が少なく、でも二人揃ってピシッとした格好で腕を組んで歩いていた二人連れ(絶対不倫カップルに違いない!)や、境内でずっと電話で話し込んでいる一人女子とか、まぁいろいろな人が訪れる場所なんだなぁ、と実感。

 商店街を歩いていくと「あなごの寝床」とかかれたレトロっぽい一角に遭遇。入ってみると、昔の小学校をイメージした「あくびカフェ」の横に細い道(軒下かなぁ)があり、その先に「あなごの寝床」と称するゲストハウス。
 カフェのメニューも給食をイメージしたもので、食器もアルミ製。なかなか美味しくて、雨で冷えてしまった体も温まって、ゆったり気分。

 これは街再生プロジェクトの一環として古民家を希望者に貸し出して店を増やそう、という試みとのこと。確かに商店街は結構古びていて閉じている店も多数。時々アレッって思う小洒落たお店もあるけど、ここで商売になるのかなぁ、と心配になるほど全体として鄙びた感じ。昔は観光と造船で栄えたのでしょうけれど、さすがに今は辛かろうなぁ。
 他にも海岸縁などいくつか見所に行ってみたかったけど、雨がますます酷くなってきたので断念して、今晩泊まる広島へ。

 広島の宿ももちろんドーミーイン。あまり調べずに来たので街の中心からは少し外れていたけど、まぁ何はともあれお好み焼きを、ということで市電(チンチン電車!)に乗って広島駅へ。今時ワンマンどころか無人電車だって走る時代に、ここの市電は車掌さん付き。小銭が無かったけどSUICAが使えるだろうと思って飛び乗ったら非対応(ローカルのICカードは使えるのに)。でも車掌さんに両替してもらって無事支払い完了。他にも車掌さんは乗降客の安全確認をしたり(停留所は大通りの真ん中で、しかも細いのでかなり安全には気を使いそう)、結構忙しそうでした。

 広島駅のお好み広場でお好み焼きと海鮮の鉄板焼を食べて、軽く飲みたいなぁと思って駅周りを歩いてみたけどそれらしいお店が見あたらず、再び市電でホテルまわりへ。周辺を一周してみたけど何もなくて、でも諦めきれずに大通りを渡ってみたら、なんとお店が一杯。
 でも食べ物屋が多くておなか一杯の私たちにはちと辛くて諦めかけた時に、小料理屋「こつぶ」に遭遇。「鱧刺」の文字に引かれて店内へ。
 中はそこそこ埋まっていて人気店の様。残念ながら鱧は売り切れだったけど、メニューにあった「アナゴの刺身」がコリコリしていて、実に絶品!焼酎、日本酒も揃っていて好みを言うと銘柄を選んでくれて、なかなかいい感じでぜひ海老名に欲しい店だなぁ、と思いながらお酒とアナゴを堪能して、満足してホテルへ。

hisashi

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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