水辺荘が毎年末実施しているプライベートツアー「東京運河ツアー」。スキル・体力的に「去年はムリ」と断念しましたが、今年はチャレンジ。距離は長いけど見どころ満載のアドベンチャーツアーで大満足。
・ツアーコース
・見どころ(1):橋
・見どころ(2):暗渠
・難所(1):墨田川
・難所(2):橋
墨田川を除くとほぼ全域フラットウォーターで強い流れも無く、さらに晴天&無風の好コンディション。
20km超のロングツアーではありますが、間に昼を挟んで平均スピードは5~6km/h程度と比較的ゆっくり目だし、場所々々で風景が大きく変わることもあって飽きることも無く、おかげで地上からは見慣れたハズの都内各所を下から眺める水上散歩を満喫することができました。
ツアーコース
出発は木場公園近くの大横川から。まっすぐ北上していくと首都高小松川線の高架下で西へ直角に折れて堅川となり、そのまま高架下を西へ進んで堅川水門から墨田川へ。
水上バスや水上バイクが行き交う墨田川を少しだけ北上してから恐る々々渡り、神田川へ。屋形船が係留された浅草橋まわりを抜けて、中央線に沿って秋葉原、お茶の水、と順に神田川を遡上。
水道橋手前から小石川橋までは水道橋分水路の暗渠を抜けて、ここで一旦昼休憩。
昼食を食べてから(ライフジャケットを羽織った怪しい恰好で普通のお店に入ってしまってゴメンナサイ)、今度は日本橋川を南下。
江戸城堀跡の立派な石垣などを眺めつつ神田橋や日本橋など「聞いたことがある」橋を潜り抜け、日本橋水門で右へ折れて亀島川へ。
亀島川水門から再び交通の要所墨田川をちょっとだけ北上しつつ横断(恐々)し、大島川水門を抜けて大横川に戻り、出発点まで無事帰着。
墨田川より西は川というよりも運河・水路に近い感じで流れは略皆無。東側の神田川、日本橋川も体感できるほどの流れは無く、どこも穏やか。
見どころは神田川・日本橋川に集中しており、また初級者にとっては墨田川横断がネックになりますが、「出発点まで戻れるコース」で考えると亀島川または日本橋川から神田川まで墨田川で戻るよりは、遠回りだけど西側へ渡って大横川・堅川をまわるルートの方が結果的には楽で安全。
実際に回ってみて、知ってはいたけど「東京下町の川の多くは高架下」が想像以上であることを再認識。特に日本橋川はほぼ全域が首都高速で覆われており、石垣や石橋がキレイに残っているのにすっかり日陰モノ。勿体ないなぁ。
見どころ(1):橋
ここらへんは明治~大正期に大きく発展した地域でもあることから、神田川の「万世橋」と「聖橋」,日本橋川の「常磐橋」「日本橋」など、古い橋・有名な橋がたくさん。特に聖橋は運が良ければ黄色い総武線と赤い丸の内線(地下鉄なのに)を同時に見られるかも。
普通ならば真横から全体を見たり橋脚部分などを間近で見ることは難しいことも多々ありますが、SUPなら好きな角度から(さすがに「橋の上」は見づらいですが)見放題。「水好き」は間違いなく「橋好き」なので(個人的見解)、楽しめること間違い無しです。
見どころ(2):暗渠
神田川は治水目的のため4個所の分水路があり、そのどれもが暗渠。さすがに「通行禁止」になっているものと思っていたので、普通に通れることにビックリ。
「簡単にコンクリートで蓋をしただけ」のものとは異なり都道などが走る「しっかりした地面」になっているので、中は「完全まっくら」。各自ヘッドライトをつけて進みます(安価な充電式LEDライトの普及に感謝)。
地下なので少しだけ気温と湿度が高めでムワッとするけど、匂いはほぼ無し(夏場は辛いかも)。幅は4~5mほど、高さもSUP上に人が立って普通に進めるだけの高さがあって、急に曲がったり何かが突き出している様な場所も無いので、まずまず安心して進むことができました(一人だったら怖いでしょうけど)。
難所(1):墨田川
全体的には平和なコース内での難所はやはり「墨田川」。昨年末に「潮来」へ行った際に「常陸利根川」を渡りましたが、それとは比べ物にならないほどスリリング。
川幅自体は墨田川の方が狭く、またどちらも流れはあまり感じなかったものの、水上の交通量が段違い。大型の水上バスはもちろん、冬休みに入ったからか水上バイクが派手に走り回っており(非動力船を見かけたら速度を落とす、などというマナーは皆無)、それらの曳き波で水面はワチャワチャ。
さすがにここを立って進むスキルも勇気も無く、しかも冬場の落水は避けたいので(昼食は上陸するし)、素直に膝立ち漕ぎでクリア。
難所(2):橋
無事墨田川を渡って大横河に戻り、あとはひたすら漕ぐだけと思っていたところで最後に控えていた難所、それは「橋」。
潮の満ち引き時間も関係していると思いますが、大横川は水面と岸の高低差が小さくなり、それにともない橋下スペースも縮小傾向で、膝立ちでも厳しい橋が次々と登場。
特に最後の2~3ヶ所は極端に低くてほぼ腹ばい近くまで頭を下げないと通過できず、でもその様な状態でのパドリングはやったことが無いので進むに進めず(今にして考えると素直に直接手でパドリングすれば良かったのかも)、結局上体を起こしてしまって橋に頭をぶつけること数回…帽子を被っていてよかった…
ちなみに2024年は今日が漕ぎ納め。一年のSUP締めくくりに相応しいツアーに参加できて、大満足の一日でした。
<本日の装備>
ホットラッシュガード(長袖)
ヒートテック(長袖)
ロードバイク用ジャケット
ウェットスーツ(ロングパンツ)
グローブ(オープンフィンガー)
ダイビングソックス
マリンシューズ
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