北海道最終日は、千歳への移動を兼ねて初日に周れなかった洞爺湖・支笏湖へ行くことに。生憎そちらの方面は曇天予報のままですが、代替日も無いので予定通りに中山峠を抜けて羊蹄山を見つつ洞爺湖へ行き、その後一瞬内浦湾沿いを走ってから支笏湖へ抜けて新千歳空港へと辿るコースで出発。
中山峠まではずっと下道(というか、今日はほとんど全域下道ですが)。ついつい北海道の広大な大地、をイメージしていましたが、実際にはかなりの部分街中で、ちゃんと朝の渋滞(らしきもの)もあって予想よりもスローペース。まぁ急ぐわけでも無いし、と思っているうちに定山渓が近づき車の流れもスムーズとなって一安心、と思う間もなく再び渋滞。
どうもこの先のトンネルで事故があったらしく、片側交互通行状態の様。内陸を西へ抜ける幹線道路であるにも関わらず片道一車線、抜け道などもあるはずがなく、ピタリと止まってしまう大渋滞。
他に術もなくただノロノロ進んで、やっと事故現場を抜けて中山峠。本当だったらここから羊蹄山が見えるはずなのに全く見えず、う〜ん残念。
一方でトンガリ帽子風の特徴的な小山が左前方に現れ(尻別山でした)、そこから山の左側へ回り込む様に進んでルスツを抜けて、少し開けた場所へ。
さらにしばらく進んでいくと「道の駅とうや」の文字。あれ?どこに湖が?と思いつつ道の駅に入ると奥手に見晴らし台らしき物を発見。距離はまだそこそこあるものの、高台から見下ろす形で洞爺湖を望むことができる場所になっており、生憎の曇り空ではあるものの洞爺湖全体を見通すことができました。
悪名高い「ウィンザーホテル洞爺」の煌びやかな(!)姿を高台に見つつ、洞爺湖岸を走り。ツレの希望でランチ付き日帰り温泉をやっている洞爺湖万世閣へ。
見るからに「大型温泉ホテル」といった風体の万世閣のランチは、3種類の中からカレーライスを選び、その他のサラダやサイドディッシュなどをビュッフェ形式で自由に食べる、というスタイル。まぁ3種のカレーとはいってもルウは同じで、皿に盛り付けた後に後からシーフードなど選んだ具材が載せられるだけで一緒に煮込まれて味が染みているわけではなく、まぁまぁ可もなく不可も無く。一方のビュッフェに並ぶ食材は…これはちょっとひどいなぁ。
一方のお風呂は、大型温泉ホテルならではの大浴場でゆったり入れ、また畳の休憩エリアも浴場に併設されているのでまぁまぁの待遇。ランチ含めて「売り」は全く無く、またそれを象徴するかの様にガラガラ(夏休みなのに…)ではありますが、かなり安い値段でランチと温泉に入れるのは確かなので、例えばバイクなどで道内を回っている様な人にとっては穴場と言えるかもしれません。
まぁとりあえずはお腹がいっぱいになって汗を洗い流して、支笏湖に向かって出発。と思ったらホテルを出てすぐに特徴的な小山が目に入り、もしやと思って方向転換。
曇り空なので煙の有無はハッキリしないものの赤茶けてトンがった特徴的な姿はやはり「昭和新山」。高校の修学旅行で一度来たけど、改めて見ると自然ってすごいなぁ、そういえば反対側はあの有珠山かぁ、と思いつつ、改めて支笏湖へ。
支笏湖への道もずっと下道、片側一車線のダラダラ道。といいながら幹線道路なので観光バス含めて車通りはソコソコ。なので思ったほどペースはあまり上がらず、でもたいして風景が変わるわけでもなく(なんとなく丘の間を縫いながら時々森の中)、ただ走行。
やがて辿り着いた支笏湖は、曇天のおかげで薄暗く寂しい雰囲気。それでも気を取り直して湖岸を歩いていくと、可愛らしい真っ赤な鉄橋を発見。案内板によると元々は廃線になった上川線の「第一空知川橋梁」で、現在は歩行者用として作り直された「山線鉄橋」。1899年(ギリギリ1800年代!)に英国技師によってかけられた橋だそうで、小さいながら凝った造りは雰囲気充分。下を流れる空知川の水も非常に綺麗で、これで晴れていたら原生林の緑と重なって実に美しい風景だったろうなぁ。
観光客も疎らで寂しげな支笏湖からは早々に退散し、ちょっと早めだけど新千歳空港へ。無事レンタカーを返して空港で最後のお土産探し。
さすが北海道の玄関だけあって空港は広々。国際線も乗り入れていることもあって免税店など海外旅行客向の店もあり、またここでも中国からの観光客向けたくさんの中国語ポップが並ぶなどして大賑わい。
また北海道らしくカニなどの生物を扱う店も数多く並んでおり、私達の便が羽田への最終便だったこともあって、売り切るためにどのお店も一所懸命出こちらも賑わっていました。
なんとかお土産を選んで、夕食を済ませてほっと一息しながら飛行機の案内待ち。実際に訪れた場所は数か所だけで、もっといろいろな場所があるのでしょうけれど、3泊4日ながらなかなか充実した夏休みを過ごすことができたかな、と満足しつつ、機内へ。