ツレの振替休日にあわせて年休を取得して、温泉へ。最近は伊豆高原まわりが多かったけど、ちょっと違うところに行ってみたくてjalanで「温泉・露天風呂付客室・朝夕付き」であさってみたら「骨董旅館ゲストハウス開耶(さくや)」を発見。毎日3組しかお客をとらない、という点に惹かれて予約。
14時チェックイン時間ギリギリで入ってひたすらノンビリしよう、とは思ったものの、せっかくなのでどこかに寄ろう、と相談した結果、まずは堂ヶ島を目指すことに。
沼津ICから伊豆中央道まではそこそこ混むんだよなぁ、と思いながら走っていると、何故かナビは新東名を選択、長泉沼津ICからそのまま伊豆縦貫道に入って、そのままほとんど一般道を走ることなく修善寺まで。随分とラクになったなあ、と思いながら(まぁそうは言っても片側一車線なので車が多いと詰まるんでしょうけど)さらに海へ向かって走行し、予定よりちょい早め、10:30過ぎに堂ヶ島へ到着。
朝食がまだだったので地の海鮮でも、と思って周囲の寿司屋(らしき店)などを見てみましたが11:00開店のところばかりで断念、お土産屋さんの食堂(お土産も売っている食堂?)で鯵のたたきの丼と鯛の丼を注文。さすがに鯵はブリプリでしたが鯛は今一つ。またどちらも最後は梅茶をかけて食べるという趣向でしたが、それは要らなかったかも。
食後にちょっと入り組んだ海沿いを散歩した後、遊覧船へ。選んだコースは最も長い「千貫門コース(約50分!)」。ところで「千買門」って何?と思っている間も船は海岸沿のいくつかのポイント(○○岩とか、御神体とか)を紹介しつつ、ひたすら南下。
で、雲見岬よりさらに南に行った先にあったのが、横に大きな穴が突き抜けているゴツゴツ尖った大きな岩。そのまま船で通り抜けられるのでは?と思える、これが「千貫門」。
さらに少し先まで進んで、いかにも火山活動が作りだした造形を楽しんだ後、船はUターンして、最後に港のすぐ近くにある天窓洞へ。ここは天然の洞窟で、天上の穴から日光が差し込んで海面が青く輝いて見えて、非常に美しいところ。モチロン写真を撮りたかったのだけど、甲板は人が一杯で自由が利かず、断念。様子が判ったので、次の機会があれば席をちゃんと選ぼう、と決心しつつ、堂ヶ島を離れて今夜の宿へ。
宿は、想像以上に広々。アジアンテイストのリピングは窓が大きくとられて、居心地良さそうなカウチ。窓の外の広いウッドデッキには大きなべンチと、大きな湯舟(もちろん温泉!)。ウッドデッキの前はビッシリと草木が茂っているので眺望は望めず、また夜はちと虫が不安ではあるものの、緑の香を楽しみながらとことんノンビリできそうです。
さらに今日は自分達一組だけ!ということで、部屋とは別にある家族風呂と貸切露天風呂も、まさに「貸切!」。
で、早速まずは貸切露天風呂。やはりアジアンテイストでまとめられた浴室は、一面緑に向かって開放されて実に爽快。さらに気持ち良く冷やされたウォーターサーバーも用意されており(しかも紙コップじゃないところが嬉しい!)、至れり尽くせり。時間無制限で充分過ぎるくらいお湯に浸かった(もちろん防水ケース入りiPhoneで読書しながら)後は、部屋に戻って生ビールを発注、それを飲みながらべランダ風呂で再びの読書。すっかりふやけてから部屋のカウチでそよ風を感じながら読書している内にいい感じでウトウト...すっかりリラックスしきった頃、夕食の時間。
「骨董旅館」と言うだけあって(聞けば一年程前に都内の骨董屋が買い取ったそう)、ダイニングは骨董で一杯。いかにも見た感じは「イタリアンかな」という風情でありながら、実は正統派の「和食」。骨董らしい綺麗な器に盛られた先付けと鹿のアキレス腱入り茶碗蒸しに続いて刺身、ハモの土瓶蒸し、真薯、魚の焼物と続いて、最後は豆乳の豚しゃぶに〆の雑炊。どれも美味しくて、全て食べ切ってお腹はパンパン。
一方で、テーブル上には全く飲み物メニューなどは無く、焼酎・日本酒・ワインのアドバイザ資格を持つという支配人が客の好みに合わせて選んでくれる、という無茶なシステム。「いろいろそろえてあります。焼酎でしたら3Mも」と言うコトバに(え~、いくらするんだろう?まぁ、もういいかぁ...)と一瞬迷ったあとはもう料理に合わせて「お奨め」で。
身も心もすっかり満腹した後は星を見に外へ。丘の上にあるので余計な光が全く入らない絶好のロケーション。しかも昼間はビックりするくらい空が澄み渡っていたので期待していたのですが...
残念ながら夕方から湿度が上がってきた様で、星がたくさんある、というのはわかるのですが、全体的にモヤがかかって霞んでしまっており、星空鑑賞は断念。部屋に戻ってあらためて露天風呂で読書を楽しんで、就寝。
翌日の朝も、もちろん露天風呂。そして朝ご飯も前日同様にすてきなダイニングルームで和食。そしてその後チェックアウト時間の10:00ギリギリまで部屋でノンビリした後は...残念ながら途中の駅でツレを落として、そのまま出社。本当は休暇のはずだったのに急ぎの仕事が入ってしまい、リラックスタイムは終了。
それにしても想像以上に素晴らしい宿だったので、ぜひまた来よう、と決心しつつ、一路会社へ。