プチ埼玉旅行の途中、たまたま縁があって普通のお寺と思って訪れた「真東寺」。なんと札所となっているだけでなく、お寺全体がかなり力が入った、そしてお得感のある霊場でした。
境内はそれほど広くないのですが、立派な五重の塔と弘法大師様らしき立像が立つ塔が並んでいることに、まずびっくり。さらにお参りした後何気無く石庭裏手の狭い石段を上がって行った先の景色にまたびっくり。
ここはお遍路さんで知られる四国八十八霊場のミニチュアとも言うべき修業の場で、起伏のある林の中には大小様々な祠や塔がズラリと並んでいます(住職の手作り、という話しもある様です)。一つ々々が八十八ヶ所の霊場を模しており、順番にお参りしていくことで四国お遍路と同じ霊験・功徳が得られる、というものだそう。
せっかくなのですべて廻ってみようと思ったのですが、一つ々々作りながら拡張していったのか、結構順路が入り組んでおり、またそれぞれにはお寺の名前と祀られている仏様のお名前が書かれた札が立っているのですが経年劣化で読めなくなっているものもあり、残念ながら途中でリタイア。せめて、自分の守り本尊である文殊菩薩様くらいはお参りしたかったのですが、全体マップなども無いためどこにあるかわからず(特に文殊菩薩は1ヶ所だけのレア)…と思っていたのですが、あとで調べてみたらしっかり写真まで撮ってありました(だって、お寺の名前までは知らなかったし、ご本尊の名前も書かれてなかったのだもの…)。
ちなみに「お遍路」体験はこれだけでなく、先に書いた「弘法大師の像が立つ塔(曼荼羅塔)」でも可能とのこと。こちらは塔内の石板の下に四国八十八ヶ所の砂が埋められた「お砂踏み」になっており、この石板を踏むことでも巡拝と同じ功徳が得られる、ということなので、つまりこのお寺へ来ると先のミニチュア版含めて「お遍路2回分」を体験できる、というわけです。
ミニチュア巡拝は断念したので、せめてこちらだけでも、ということでお参りして、なんとなく身も心も軽くなった気がして、次の目的地へ。
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