watchOS 7の目玉機能(!)の一つ、「手洗い」。でも、本当にappleが作ったの?とビックリするほど中途半端な機能です…
series 6に合わせて公開されたwatchOS 7には「新型コロナ対策」と称して「手洗い」機能が追加されました。これは手を擦る振動と水道の流水音に反応して自動的にapple watchが「手洗い開始」と判断し、20秒(WHO推奨値だそう)までのカウントダウンをするとともに、実際に洗った時間を記録し、また20秒に満たない場合は「なぜ必要か」を説明してくれる、というもの。
世の中にはたくさんの「手洗いソング」や「手洗い動画」が出回るほど「長時間手を洗う」ことの重要性は理解します。だから、それを手に付けている時計がアシストしてくれる、ということでは画期的な機能と思います。でも、現時点で実装されているものは、随所に「?」が一杯です。
「手洗い開始」の判断は、食器などを洗っている時や除菌スプレーで手を擦っている時にも反応してしまう、というのはやむなしとして、「20秒経った」ことがとてもわかり辛いというのが一つ目の「?」。
手の洗い方には個人差があると思いますが、大抵は手を洗っている最中は「時計が見えない」のが普通だと思います。20秒経ったか確認するために何度も手を止めて時計を見る、というのは何か本末転倒の様な気がします。
appleのホームページを見ると、20秒経つと振動で知らせてくれる、と書いてあるのですが、振動する時としない時があって、その違いや理由がハッキリしません。そもそもホームページには「”手洗い”画面の”触覚”をオンに」と書いてあるのですが、少なくとも私が持っているseries 4とseries 6の両方ともその様なスイッチは表示されない、というのが二つ目の「?」。
また、私は普段手を洗う時にはapple watchの文字盤部分も一緒に洗う様にしていますが、文字盤に触った瞬間に手洗いカウントがリセットされてしまうのが三つ目の「?」。普段かなりの頻度で触っているし、せっかくの防水仕様なので小まめに洗いたいと思うのですが、それは間違った使い方なのかなぁ…?
さらにこの「手洗い」機能は、家について暫くすると「手を洗え」と告知してくれる「手洗いリマインダー」という機能があります。一見便利な機能に思えますが、これも私には役立たず。「家に着いた」ことはGPSで判断しているのですが、クルマを駐車場に入れている間(二段式なので少し時間がかかる)に「手を洗え」と言われてしまいます。appleの人たちは皆ガレージ付き一戸建てに住んでいるのでその様なケースは思いも寄らないのかもしれませんが、表示までのタイムラグを変更する機能は必要だろ、と思うのが四つ目の「?」。
appleといえば「隅々まで拘って造りこむ」というイメージがあったのですが、なんとも「やっつけ仕事」の様な気がしてしょうがありません。多分、間際になって風潮に乗って機能追加して、でもあまり自分達では実際に使ってみないまま出してしまったのだろうなぁ、と感じます。
ただ一方で、これらがあまりweb上で話題になった気配もありません。これはユーザー側も「おまけ機能くらいにしか考えていない/真剣に使っていない」ということで、どっちもどっちなのかもなぁ、とも思う次第です。
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