新江ノ島水族館(★☆☆,江ノ島)

博物館

 今まで自転車や車で数えきれないほど通り過ぎたけど、初めて来館した「新えのすい」は、それほど大きくは無いけれど神奈川各地の海を模した展示などの工夫が凝らされ、さらに元気いっぱいのイルカショーが魅力の、いかにも湘南らしいスポットでした。

 ランチで来るついでに、ちょっとだけ早起きして「新江ノ島水族館」へ。もしかしたら前身の「江ノ島水族館」へは来たことが有るかもしれないけれど(記憶には無い)、「新」へ来るのはこれが初めて。
 東京~神奈川の人にとっては海(特に夏)の象徴とも言うべき湘南に造られた「日本初の水族館」(上野よりも古い!ってビックリしたけど、あちらは「動物園の一部」だったのでカウント外か)の後継である「新えのすい」は、それほど大きなものではないものの、好立地であることも手伝ってなかなかの人気スポット。夏は外れているのに、行列はできないまでも家族連れやデートらしき二人組が次々と集まってきます。

 水族館の見所の一つはもちろん「大水槽」。しかし残念ながらここは「大」とは言いにくいサイズ。深さはそこそこあって、キラキラ光るイワシの群れなどそれなりにキレイではあるのですが、幅が狭いので「海の中の様な」没入感が得られません。さらにレイアウト上の問題も。ここは立地の都合からか水族館入口から一旦階段をあがって回廊を移動し、屋上から本館部分へ降りていくのですが、その途中で一旦大水槽の側面が上から覗けてしまいます。
 普通なら(例えば)角を周った瞬間にドンと大水槽が現れて目を奪われる(あるいは遠くに見えていた水槽に近づいていくと、思っていたより大きくて驚く)という様なケースが多いと思うのですが、ここはその真逆(遠くから見えて、しかも小さい)。もう少し工夫できないのかなぁ…

 水族館もう一つの見所は、イルカなどのショー。ここは「日本で初めて」イルカショーを行った水族館(の後継)だそう(他にも「元祖」を名乗る水族館はいくつかあるみたい)。開始30分前には客の足がステージに向かい始め、広めの観覧席もすぐに満席(多少お互いに間隔を空けあって、だけど)。
 やはりコロナの影響でしばらく休止していた様で、その影響か「完璧に作り上げたショー」ではなく「半分はトレーニング/練習をそのまま見せている」というのが率直な感想。一応順繰りにイルカがいろいろな技を見せるのですが、その横では待ちきれないイルカを自由に飛び跳ねさせたり、つられて別のイルカが違う演技を始めてしまったり、などなど。久しぶりだから仕方が無いよね、という空気や、久しぶりだから嬉しくて気が急いているのかな、とか、多少なりともCOVID-19が収まって皆で集まれる様になって良かったね、という雰囲気を自然と皆で共有してしまう様な、そんな不思議なショーを堪能できました。

 他には、神奈川各地の海岸を模した展示やウミガメの大きなプールとか、そしてなぜかカピバラ(曰く、ギリシャや中国では水豚と呼ばれる「水辺の生物」だからOKだとか)。最近定番となったクラゲのエリアも充実しており、規模は小さいながらいろいろな工夫が見られます(他にも江ノ島ゆかりのモースの研究成果の展示など)。またテラスに出て見渡すと、目の前には江ノ島をバックに湘南ビーチが広がっており、「海満喫」気分に浸れます。
 どちらかというと「水族館へ行く」ではなく「湘南/江ノ島へ行って海を楽しむ」一部として水族館へ立ち寄る。そんな使い方が最もふさわしい、そんな気軽に立ち寄れる場所なのかなぁ、と思います。

hisashi

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

カレンダー

2024年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

過去の日記

TOP
CLOSE