先週に続いて「クルマじゃないと行かれない”美味しいもの”を食べに行こう!」。今回は鵠沼海岸沿いにあるフレンチの老舗「三笠会館」。久々コースで食べるフレンチ(ランチだけど)は美味しかったけど、COVID-19の影響で、ちょっと窮屈でした。
子供の頃何度か親に連れられて行ったことがある、という話をツレにして以来「行きたい」と言っていた三笠会館。そうは言っても子供の頃だったので銀座のどこにあるのかも覚えていないので、かわりに鵠沼店へ行ってみることに。
まずはお店のサイトを見てみると「湘南フレンチ」の文字。そうか、フランス料理屋さんだったのね(子供の頃は考えもしなかった)、と納得しつつメニューをチェック(さらにサイトを見てみると、三笠会館って和食・中華・イタリアンもやってるんですね)。どうせワインも飲めないので夜にドッシリよりもカジュアルランチの方がいいかな、と思って「湘南フレンチの美味しさがちりばめられた」エレガントランチを予約。
江ノ島近くの海岸通り沿いの立地にも関わらず、店の駐車場には外車やクラシックカー(これはさすがに普段はいないだろう?!)が並び、また客層もちょっと年齢層高め(さすが老舗ならでは)。ただ白い漆喰壁と黒い柱で作られた洋館風の店内はR134に面して並ぶ大きな窓のおかげで明るいカジュアルな雰囲気で、あまり堅苦しく無らずに来やすい感じ。そして真っ白なテーブルにピカピカのカトラリが並んでいる様子を見ると、これから出てくる料理への期待でワクワクしてきます。
コース料理はガラスの器に盛られたアミューズブーシェから始まって海老が添えられたサラダ,カボチャのポタージュが来て、その後魚料理(舌平目のすり身を蒸したもの、って書くとハンペンみたいだ…)に肉料理(牛の炭火焼き)で、最後にデザートとコーヒーという流れ。
全体的に品良く飾られ、フレンチらしくどれもソースが添えられていて、でも濃すぎず、重すぎず、でペロリと美味しくいただける味と量。せっかくなので魚も焼いたものを食べたかった気もしますが(夜のコースだと選べた様)、でもこれ以上食べるならワインを合わせながらゆっくり、としたくなるところなので、ちょうど良いところだったと思います。
そんな感じで料理は良かったのですが、気になったのが「狭さ」。スタッフの方々丁寧に給仕をしてくれるのですが、COVID-19対応として律儀に各テーブル間に置かれている透明パーティションに邪魔されてテーブルに充分に近づけないまま無理な体勢を強いられて、カトラリが斜めになったり皿が遠くに置かれたり、明らかに「苦労している感」がこちらにも伝わってきてしまって多少リラックス気分を削がれるシーンも。
ざっと見る限り満席だった様なのでCOVID-19で間隔を空けるためテーブルを減らすことも難しいでしょうけれど(その分お客様をお断りすることになるし)、でも雰囲気はフレンチの大事なポイントの一つだと思うので、やはりテーブルを減らすとか、あるいは給仕の時に一手間かけてパーティションを動かす、などの対応を考えた方がいいのではないかなぁ、と思います(まぁ、全てCOVID-19が悪いんだけど…)。
もちろんお値段はそれなりですが、堅苦しく無く、肩ひじ張らずに、それでしっかりとフレンチを楽しめて、クルマでも行きやすい。ちょっと贅沢かもしれないけれど、江ノ島/湘南へドライブしたついでに立ち寄ってみるのも、たまにはいいかも。
コメント