今年も健康診断前の断酒がスタート。このため「クルマじゃないと行かれない”美味しいもの”を食べに行こう！」’20編では、お使い物購入を兼ねてローストビーフの老舗「鎌倉山」へ。静かな、ゆったりした時間を楽しむことができました。
数日前にお遣い物で「鎌倉山」のセットを贈ったのですが、追加が必要となって、どうせ買いに行くなら本店へ行ってしまえ！ということで、湘南モノレールの下を走って「鎌倉山」へ。以前横浜の出店へ行ったことはありますが、本店を客として訪れることはコレが初めて(かなり以前に、友人の結婚披露パーティで来たことはありますが)。庭がとても気持ち良かった記憶があるので、ランチを予約。
こんなに細かったっけ？とビックリ/ドキドキする様な道を上がっていくと、なんとなく見覚えがある一角へ到着。狭い駐車場に車を停めて、細い階段を下ると入口となる和風の門があり、さらに細道をまわりこんでいった先に、やはり和風のお店入口。鎌倉を囲む丘陵地のほぼ崖っぷちに作られているために道や駐車場まわりは窮屈ですが、そのかわりに店や庭からは公園や街並みを見下ろしつつ周囲から隔絶された感じで落ち着いた雰囲気を楽しむことができる造りになっています。
店の中は、造りは和風で什器は洋風の「明治」っぽい雰囲気(多分)で、天井がちょっと低めだけど全体的に広々。その中にテーブル席は4つほどしか見当たらず、その結果かなり贅沢にスペースをとった、ゆったりしたダイニングスペースになっています(モレ聞こえてきた店員さんの話しでは、コロナだから間を開けた、ということでは無さそう)。
料理は基本予約制。コースはどれもオードブル，スープ，ローストビーフ(サラダ付)，デザート&飲み物の構成になっており、選ぶランクによって中身が異なる様。私達は一般人らしく(！)真ん中のBランチを選びましたが、オードブルは御造り(貝が美味しかった)、スープはオニオンスープでした。
続いてここの主役、ローストビーフがワゴンサービス(とは言っても、好きな厚さで切ってくれる、とかではありません)で登場。よくもここまで薄く切れるものだ、というのは別として、ソース含めて味付けはシンプルで、しっかり牛肉の味を楽しむことができました。ただ、今回サーブされたのはサーロインのローストビーフだったので、後半脂身が私達には重くて(齢のせい!?)、ちょっとだけ残念。ヒレや赤味部分が良かったのだけど、もう一つ上ランクのコースじゃないと、部位を選ぶことができません…
そして、デザートは「庭」で。朝から小雨がパラついていたのですが、だんだん雲が切れてきて、食事の途中から時々晴れ間が見えるくらいに回復。ならば、ということで、お願い。
この季節は普段であれば結構な頻度で結婚式などいろいろなパーティで庭を使っていることが多い様ですが、今年はCOVID-19のお蔭で人が集まるイベントは自粛ムード。おかげでどんよりとした雲とちょっとだけの青空が混ざる微妙な空の下で、美味しいケーキとコーヒーをゆっくり楽しむことができました。ちなみに、デザートもワゴンサービス。一人2～3種類ずつどうぞ、と言ってくださったのでサッとワゴンの上を見渡すと、並ぶデザートは7種類。う～ん、プリンさんごめんなさい！ってことで二人で6種類を堪能。まるでイチゴの様にイチジクを使ったショートケーキとザッハトルテが特に美味でした。
率直に言うとメイン料理の種類は極端に限られているし(事実上ローストビーフ一択)、でもこれ以上内容を充実させてしまうと(特別注文ならいろいろ有りみたい)ワイン抜きでは寂しいし、でもクルマ抜きで来るのは大変そう。コスパも決して良くは無いけれど、でも店内や庭の雰囲気はやはり素晴らしいものがありますし、お店の皆さんの丁寧な対応もさすが本店ならではの感じ。
だから頻繁に、ではないけれど、しばらくするとふと思い出して、またランチを食べに来る気がします。
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