Star Wars最後の3部作の完結編「スカイウォーカーの夜明け」を早速鑑賞。いろいろ仕方が無い、大人の事情があったらしいけれど、それにしてもとても残念な作品になってしまっていました…(もう一度やり直し、という訳にはいかないのだろうけど…)
最初に映画館で見てビックリした時から42年、ついに9連作の再終話、ということで期待目一杯でTOHOシネマズへ。まぁ、そもそもエピソード7~9の3部作はジョージ・ルーカスが一旦は作成を諦めた後にディズニーが引き継いで作られたものであり、7作目の時から旧作のパクリ(!?)シーンが続くなどレベルダウン感はあるもののそれなりに楽しめるものとなっていた、と思うのですが、最後の最後でこれか…とガッカリ感一杯。
まずはいきなり「皇帝」を復活(!)させて、さらに「皇帝の血筋」まで登場させるという暴力で物語全体の背景を無理矢理片づける一方で、宇宙船を振り回したり空間を突き抜けてモノを行き来させる、という離れ業を身に着けたにも関わらず、人力で嵐の海を船(筏!?)で渡って絶壁をよじ登るという矛盾一杯の冒険を見せられて、さらに死んだり生き返ったりを繰り返し…
とにかく全体的に、後半でいくつかの見せ場を作ったり旧作の出演者たちを登場させるために、仕方無く前半でその伏線を無理矢理ねじ込むという荒業が続き、しかもそこまでして作った「見せ場」は全て旧作のパクリ(元い、オマージュ)ばかり…
これだけ有名な作品群に連なる作品なので「旧作のオマージュに徹する」という作戦は「有」とは思うのですが、せめて3部作全体を使って少しずつ伏線を埋め込み、また解き明かすというカタチで進めれば良かったのに、無理矢理#9のみで処理しているため「ヤッツケ仕事感」満載になってしまった感じがします(おかげで、ラストシーンは「感動した」と評価する声も結構あるのですが、私自身はそれまでの過程ですっかり白けてしまい、何の感慨も浮かびませんでした…)。
まぁ、そもそも3部作と言いながら毎回監督と脚本が異なっている(#9は直前での監督辞退により#7担当のJ.J.エイブラムスに戻りましたが)ので「こうなってしまう」のはやむを得ない面があり、そうなるとこの責任はプロデューサ(兼ルーカスフィルム社長)にある、と言えますが、そもそもはジョージルーカスが手を引いた状態で始めざるを得なかったシリーズでもあるし、きっといろいろと大人の事情があったのかもしれません…
…でも、こんなカタチで終わらざるを得なかった(終わらせられてしまった)Star Wars 9部作。とても残念です。
(アイキャッチ画像は公式から借用しました)
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