「孔子廟」を出た先には、なぜか前方に似た様な建物。何だろう?と思って行ってみると、台北3大パワースポットの一つとも言われる壮麗・美麗な中国寺院「大龍峒保安宮 」でした。
「孔子廟」は周囲をぐるりと赤レンガの壁で囲われていますが、なぜか西側の門から出ると向かい側にも同じような壁。さらにその右手には立派な建物が見えたので、気になって足を延ばしてみると、向かいは中国寺院風の公園(庭園)で、その右に見えた建物は「大龍峒保安宮」という大きな中国寺院。
ここはもともと有名なお医者さんが医術・医学の神様として神格化された「保生大帝」を祀る寺院で、福建省の同安出身者が作ったので「保安」宮と名付けられたという、ネーミングは安直だけど台北の「3大パワースポット」とか「3大廟」の一つに数えられ、さらに国の古跡指定も受ける由緒あるお寺だそう。
素人目ながら作りは孔子廟に似ていて、本殿(拝殿?)を囲む様に回廊が設けられ、本殿だけでなく回廊内のあちこちにいろいろな神様が祀られています。また屋根まわりは彩色豊かな龍が飛び交い、軒下~天井もキレイな唐草/曼荼羅(かなぁ?)模様がビッシリ施され、とても美しい寺院です。
生憎小雨がぱらつく夕方でしたが、きっと晴れた日だとさらに煌びやかに見えるのだろうなぁ、と思います。
「医」を祀った寺院だけあって、如何にも病み上がりと思われる老人が妻・娘に連れられて嬉しそうにお参りしていたり(全て見た感じからの勝手な推測です!)、また入口に跪いて熱心に家人の無事を祈っている中年男性がいたり(これも勝手な推測です…)と、人々の厚い信仰を集めている寺院なのだろうなぁ、と思います。
個人的な感想ですが、「美しい中国寺院」が目的であれば「龍山寺」に行っておけば充分かつ間違いない様に思います。ですが、あちらは観光客が多いので、その喧騒を避けてもっと静かに中国寺院の趣を味わいたい/没入したい、ということであれば、こちらがお勧めかもしれません。
コメント