基隆廟口夜市(台湾,★☆☆)

お出かけ

 台湾の楽しみの一つ「夜市」。「野柳地質公園」とのセット提供だったオプショナルツアーで基隆の夜市へ。
 夜市自体はとても賑やかで、また美味しいものを食べることもできましたが、偶然の積み重ねにより充分に楽しむことができず、心残りの結果になってしまいました。

 悪天候のため「野柳地質公園」が立ち入り禁止となってしまうという思わぬトラブルの結果、当初の予定より1時間ほど早く到着してしまった基隆廟口夜市。既に通り沿いの店や屋台はどこも煌々と明かりを灯し、美味しそうな料理とともにテーブルを並べ、まるで縁日の様な賑わいを見せ始めています。
 夜市はこれがお祭りなどの特定の日だけではなく毎日、毎晩続く場所で、台北市内にも何か所もあるそうで、なぜそんなに外食の需要があるのか、ちょっと不思議な感じがします。

 生憎の雨ではありますが、まずは一通りメイン(らしい)通りを流して全体を把握。飯類,麺類,揚げ物,焼き物,串もの…で魚介類あり、肉類あり、スイーツあり、とバリエーション豊富ながらどれも「中華っぽい」ものが並んでいますが、大半のお店は2~3種類程度を扱う専門店形式で、いろいろなものを食べたい時にはハシゴをしていくことになる様です(生の海鮮が目立つ気がするのは、港町基隆だから?!)。

 例によって通りの中には煌びやかな「お寺」があったので、せっかくなのでお参り。誰か由緒ある方が祀られている様ですが(添乗員さん曰く「土地に関係する偉い人」…)、詳細不明(後で調べたら「奠済宮開漳聖王」という道教のお寺でした)。
 長くて太いお線香を1本ずつ買って香台へ備えようとしたら「台湾では線香を手に捧げ持ってお参りする」「拝礼する前に自分の名前,生年月日,住所を言って、さらに願い事を言ってからお辞儀する」と添乗員さん。ふ~ん、でもそういえば日本の神社でもご祈祷の際は神主さんが祝詞とともに住所と名前を言ってくれていたなぁ、と思いつつ、現地スタイルでお参り。

 その後はお食事タイム。最初に添乗員さんが「ここは美味しい」と言ったお店で「カニチャーハンっぽいもの」を食べて、次に道教寺脇のお店で見た目が気になった「肉と野菜のペーストを春巻きの皮で包んで揚げたっぽいもの」を食べて、さらに近くの屋台でオバサンが目の前で作ってくれた「カルカンっぽいお菓子」を立ち食い。どれもしっかり美味しくて、さすが夜市(美味しくないと生き残れないでしょうし)。

 不思議だったのは、どこもお酒を飲んでいる様子が無いこと。いかにも肴になりそうなものがたくさん並んでいるのに、ビールも紹興酒も見当たりません。時間が早いから?とも思ったのですが、あとでwebでチェックしてみたところ、やはり「食べながら飲む」という習慣が無い様です。
 逆に、本当に「食べるだけ」のためにこれだけの店が存在し、またその需要がある、ことに改めてビックリ。シンガポールではホーカーが流行っていたし、東南アジアには「家で料理をする」ということが少ないのかなぁ…と思ってwebを漁ってみたら「暑さが厳しいところでは食材を家で安全に保管するのが難しい(電気事情が悪いところもあるし)ので料理しない」という意見を発見。なるほどねぇ。

 そんな感じでもう少しいろいろ回ってみたかったのですが…
 運悪く(!)、今回のオプショナルツアーは自分達だけ。従って本来ならざっと説明された後は「解散/自由時間」のハズなのに、「常に添乗員さんが一緒にいる」状態。食べずに横に座っていられるのもヘンだし、でも一緒に食べるなら支払は?とか… なかなか面倒な状態。でも「またあとでね」って言える雰囲気にも無く…
 あいかわらず雨は止む気配は無いし、ビールも飲めないし…ということもあって、30分余の滞在となってしまいましたが、ここで撤収。

 荒天のお蔭で到着が早まり、さらに滞在も短めとなってしまったために、まだ18:00前。このため、本来「夜市」は道沿いに黄色の灯火がズラリと並ぶ独特の姿を見せるはずなのに、結局最後まで点灯せず。
 食べた料理は美味しかったものの「夜市満喫」というにはかなり物足りない気分での終了となってしまいましたが、まぁいずれどこかの夜市に寄れるでしょう。

hisashi

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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