高崎旅行でまず向かったのが「不二洞」。特に夏の旅行ではどこへ行っても必ず「洞窟/鍾乳洞」を探している自分達にとっても、この「不二洞」は異色。
え?こんなところを上がっていくの?と思う様な細い山道(乗用車同士の擦れ違いも大変なのに、観光バスまで上がってくる!)を登って行った先にある不二洞は、「関東一」の規模と称しているものの体感的には秋芳洞(関西だけど)はもちろん龍泉洞の方が大きかった気がしますが、それらとは大きく異なる特徴は「上下方向に広がる鍾乳洞」であること。
実際に、車を止めて入場料を払ったあとの最初の工程は「10分弱の上り坂」。結構急な坂道を登って行った先は、特に係員がいるわけでもない武骨な鉄扉。でも隙間から冷気が伝わってくるので「さぁ、やっと鍾乳洞の入口だ!」と期待して空けた扉の先は、登ってきた坂道よりもさらに急な登りトンネル。コンクリート打ちの「真っ直ぐ」なトンネルをさらに5分ほど上がった先で、やっと鍾乳洞内へ。
でも鍾乳洞に入った後も、まずは鉄の螺旋階段をひたすら上へ。まだ上?と思いつつ5分ほどさらに喘いだ後、やっと公開されている部分の最頂部と思われる小ホールへ到着。
ここから先は、大小の鍾乳石が様々な造形を見せる数々のホールとその間をつなぐ細い通路、という図式は他の鍾乳洞と同じ。ただし通路はいずれも「下り坂」あるいは「下り階段」になっているのが他とは異なるところ(つまり、縦方向につながるホールを抜けながら順に洞窟を下って行って出口に向かうカタチ)。
率直に言って一つ々々のホールや鍾乳石による個々造形物などは小さ目なので、気分的には「地下に広がる自然の景観」ではなく「地底に隠れて自然が生み出した細工物」を観察する、という感覚が強く、「関東一大きい鍾乳洞に行った!」感はあまりありません。
ライティングなどの演出もメジャー系鍾乳洞ほど凝ったものではなく、またここじゃなきゃ見られない、という様なものがあるわけでもありませんが、でも飾りすぎていない狭い洞窟の中を延々と上り下りするため、確実に「探検した感」は高いです。
鍾乳洞が好き、って人は、ぜひ一度は訪れてみる価値あり、です(ただし、足腰が弱っている人はかなり厳しいです…)。
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