家族連れや観光客で賑わう上野動物園を離れて公園の中を駅に向かって歩き始めてすぐに、ちょうどほぼ真西にある太陽を背に神々しく輝く上野東照宮が目に入り、そのまま立ち寄ることに。
東照宮と称するだけあって徳川家康を祀ってはいるものの(ほかに吉宗,慶喜)、久能山(静岡)・日光とは異なり徳川家が直接建立したものではなく(家康が家臣に遺言した、とはされているそうですが)、また徳川家菩提寺になった上野寛永寺の一部として作られた節もあり(後に神仏分離で独立しましたが)、「日本三大東照宮」には含まれないそう(そもそも今でも日本各地には東照宮が130社以上あり、三つ目はココだと主張する社も多数あるそうですが、家康の遺言にあったとされる京都の金地院東照宮が三つ目にあたるらしいです)。
ただし徳川幕府のお膝元にあっただけあって、黒地に金の装飾が施された社殿は壮麗そのもの(5年前に修復を終えたばかり)。
特に今回訪れた時は、ちょうど略真西(ぴったり真西からはちょっとズレているのはなぜだろう?400年分の地軸の傾き変化?!)に伸びる参道と夕陽がバッチリあっていたために青空と夕焼けと夕陽が合わさりあって、実に壮麗な雰囲気。
さらに本家両東照宮には無い大きなメリットが「坂/階段を(ほぼ)登らなくてよい」というアクセスの良さ。両東照宮はどちらも山頂の社殿へ向かってそこそこの距離石段を登って行かなければなりませんが、ここ上野東照宮は上野公園とは完全フラット。上野駅の上野公園口からもほぼフラットで、歩いても10分足らず。
これだけアクセス便利で、壮麗な社殿がきちんと復元されていて、しかもその脇には寛永寺の5重の塔も。当然外国人観光客もそこそこ訪れていますが、気軽に寄れるスポットとしてさらにアピールしていっていいのではないかなぁ、と思います。
コメント