大阪市まわりプチ「社会科見学」と称して、「ものづくりイズム館」に併設された「松下幸之助歴史館」へ。
こちらも今年リニューアルオープンしたそう(20年ほど前に来た時は無かった気がする)で、「ものづくりイズム館」は「商品」中心だったのに対してコチラは「松下幸之助」さんその人に絞って展示。
スペース的には「ものづくりイズム館」と同程度以下と思いますが、生まれた時~最初の仕事(奉公)~独立起業~戦中/戦後~国際的な企業人/財界人として…という一連の歴史を掲示/展示していて、なかなかの密度。
断片的には知っていたエピソードはたくさんありますが、改めてまとめて、かつ時系列に沿って見てみると、松下幸之助という人の大きさは自分の想像以上だったことに気づきます。
会社を興し、大きくして、外乱/内乱があっても耐えて、かつ建て直し、さらに業界~国~さらに国外との対応まで、「ものづくりイズム館」と打って変わってこちらでは一つ々々じっくりと時間をかけて見入ってしまいました。
ここでまたどうしてもSONYとの対比に思い至ってしまいます。
いろいろな解釈があろうかと思いますが、SONYの場合は技術/ものづくりの柱であった井深さんとアイディアマンである盛田さんが常にセットで語られますが、パナソニック/松下の場合は不思議と松下さん一人だけで、いわゆる技術/ものづくり系の中心人物(多分、中尾哲二郎さんがこれにあたるのではないか、と思いますが)が表に出てくることが無い様に感じてしまいます。
松下さんが偉大すぎたのか、あるいはやはりモノづくりは一歩引いた会社だったのか。
「歴史館」の充実度合に対する「ものづくりイズム館」の薄さ/軽さから、なんとなくこの会社の文化が透けて見えてしまう気がするのは気のせいでしょうか…
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