長期休暇恒例となっている義父母との温泉。今回は熱海になったので、海の幸を楽しむため一日先乗り。思いがけず、伝統芸に触れることができました。
義父母と合流する前の夜に熱海に入り、3年連続で通っている寿司屋「廉」へ。1年ぶりのお店は変わらず落ち着いた雰囲気で、他には同じくカウンターに座る一組のみ。海の幸をいただきながらビール,日本酒、ワインと重ねている内に、自然と「明日はどちらへ?」「もう一泊」という会話へ。
すると、ちょっとステキな女将さんが「明日は芸者組合で”熱海をどり”があるのでぜひ」とのこと(そういえばなんとなくOGっぽいかも…)。ツレが興味ある、ということなので行ってみることに。
翌朝ホテルでのんびりした後、熱海銀座から芸者組合(熱海芸妓見番)の方へ向かって街中散策。途中でいかにも由緒ありそうな洋食屋さんに出会って昼食を摂って、その後さらに腹ごなしの散歩をかねつつ初川沿いにある芸妓見番へ。
初川の両岸には色とりどりの幟が並び、なかなかの賑わい。満杯の客席は半分くらいが現役芸者さんの馴染み客と縁者らしく、一方で残りは見るからに「卒業生」。戦闘服(!)に身を包んで馴染み客同伴で来ているOGも多く、要は会場中全て「水色」といっても過言ではない華やかな雰囲気。
で、肝心の演し物は、当たり前ながらの日本舞踊のみ。多くの芸者さんたちがしっかり稽古して望んだであろうショーは、残念ながら全く馴染みの無いものであり、上手/下手などの見極め等もつかないまま、終了。
そこそこ若そうな芸者さん達も大勢いて、一方で座敷ニーズはどのくらいあるのか、きっとコンパニオンとして派遣される機会の方が多いのかもなぁ、でもそんな中でしっかりとお稽古を積んでいくのは芸者さんとしての矜持かなぁ、などと勝手に想像を膨らませつつ、既にホテルで待っている義父母の元へ。
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