霧降高原で一泊した帰り道に、大谷資料館へ立ち寄り。ここは「大谷石」の採掘後を公開したもので、前から話には聞いており、来たかったところ。
「採掘場」と聞くとどうしても「山」をイメージしがちだけど、なんということはない平地の田舎道の先、なんとなく周りの家に立派な石垣が目立ち始め、さらに小高い「岩の塊」が並ぶ中に、その資料館がありました。
資料館自体も非常に小さくて、一体採掘場はどこにあるんだろう、と思いながら片隅にある異様に冷たい空気が吹き出してくる階段を降りていくと、そこには広大な「採掘場跡」。
まさに「失われた地底帝国」という表現がぴったりな、巨大な地下空間には心底度肝を抜かれた感じ。「広いなぁ」とビックリしながら歩いていって角を曲がるとさらにもっと広い空間が広がっている、の繰り返し。しかも、何か空間を作ることが目的だったのではなく、単に石を採っていった結果これだけ広くなってしまった、というのだから、余計に「すごい」。
地の底なので夏でも涼しいため、政府が古米の保管に使ったり、またこの広い空間を使ってコンサートや結婚式等々を開いたり、さらに古くは軍が秘密倉庫に使ったり、中島飛行機が軍需工場として使ったり...
こんなにスゴイところなのに、夏休みにもかかわらずあまり観光客がいなくて、何か勿体ないなぁ、と思いつつ、とても満足して帰路につきました。
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