私用で静岡の知人宅へ。GWだけど二日目だから大丈夫だろう、と油断していたら圏央道も東名も渋滞マークで真っ赤。普段だったら海老名ICからはいるところを厚木ICまでまわって、あとは仕方なく渋滞に身をまかせること暫く。
でも実際の渋滞は秦野までで、あとは車は多いものの比較的スムーズ(御殿場出口はお約束の渋滞だったけど)。
ところが、普段だったらナビは新東名を選ぶのに、なぜか今回は旧道(?!)を指示。どうしてもトラックは新東名を選びがちなのでその分混雑が出ているのかも、と思ってそのまま走行。
(従来の)東名を走るのは随分と久しぶり。そこそこカーブがあって新東名よりは楽しかったことを思い出しつつ休憩のため富士川SAに入ると、暫く忘れていた景色に遭遇。富士川にかかる赤い東名の橋と、そのバックに雄大な富士山の眺め。山の中を走る新東名ばかり走っていたのですっかり見かけなくなってしまっていた風景に出会えて、実にラッキー。
その後知人宅で食事をしている時に、「ここから少し上がったところに富士山と雲海で有名な場所があるけど行ってみるか?」と誘ってくれたので、早速現地へ。
知人宅は旧清水市(現静岡市清水区)の中でも山奥の吉原、あるいは庵原と呼ばれる場所で、本当に細い畔道(ただし山の急斜面を縫うように走る)ばかりのところ。子供の頃からよく来ていた場所で、確かにさらに上へ行くと眺めはいいだろうけど、そんな有名になり得る様な場所があったのかなぁ、と訝いながらもひたすら曲がりくねった農道を登っていくと、突然「ココ」とのこと。
「ココ」って言っても、別に見晴台でも無いし、細い農道をなので車を寄せるスペースも無いし、と思う様な場所ですが、さすが地元民。うまく車を寄せて眺めてみると、確かに素晴らしい景色。高台から一直線に見通す富士山は実に雄大で、足元には山村とお茶畑。朝早く来ると運が良ければ朝霧が立ち込めて「雲海越しの富士」が確かに楽しめそうな場所。
また少し方向を転ずると、新東名のジャンクション越しに三保の松原と伊豆半島を見通すことができ、こちらもまた絶景。
あとで調べてみると、途中にあった善原寺(多分、吉原の語源?)を目印として非常に有名な場所であることが判明。ただ、本当に道は狭い農道で駐車スペースなんか何もなく、でも絶対に歩きや公共交通機関では来れそうにない場所。それでも景色目当てに人が多く集まり、地元の人達と少なからず揉めたりもしている様。
でも、雲海が無くても素晴らしい形式であることは間違いなく、思いがけず二つも美しい景色に出会えた、良い一日でした。