下田海中公園〜伊豆高原

水のある風景

 熱海前泊の翌朝は、まずまずの晴天。どちらかというと普段は山の方へ行くことが多いので、今回は海方面を多少意識しながら行き先を相談。で、なんとなく「下田海中公園」をめざすことに。

#大学時代に一度来たきりで、あまり何があったかも覚えていない…

 下田海中公園は下田の入江の一部を区切って作られた水族館で、周囲を島/丘に囲まれた青い海が非常に印象的。想像通り、GW初日の土曜日にも関わらずそんなに人も多くなく(失礼!)、のんびりとした雰囲気が漂っていてなかなかイイ感じ。

 入江の中央に浮かぶアクアドーム・ペリー号には船体中央部に大きな円形水槽があり、水面にかけられた浮橋を通って船へわたり、船底に降りて海中を覗き込む、というイメージで水槽内をおよぐ魚たちを眺める、という趣向。日光が差し込む水槽中を、絶え間無く回り続ける小魚の間を縫ってサメやエイなどの大型魚やウミガメがゆったり泳いでいる様子はつい見とれてしまう程ですが、よくよく考えると周囲の入江とつながっているわけはなく(水は循環しているかもしれませんが)、また「海の中を見ているのかな?」と思えるほど水槽が広いわけでもない。つまり、わざわざ船の中にある必要は無いのですが、まぁこれもお客様を楽しませるための工夫の一つなのでしょう(以前は「本当に海の中を見る様になっていた」気がするのだけど、記憶違いかな?)。

 そして入江の中は、イルカの世界。一部、生簀状に区切って調教中や治療中のイルカを隔離しておけるスペースになっている他は、自由に泳ぎ回っていられる様。お金を払えば足漕ぎボートでイルカに(運が良ければ)会いにいったり、あるいはウェットスーツに着替えてイルカと体験ダイビングをすることも(楽しそう〜)。
 どこの水族館でも大きな水槽をイルカが泳いでいる様子はよく見かけますが、これだけ広いスペースを自由に泳ぎ回っていられる、というのは実にイイ環境だなぁ、と思います(まぁ、それでも本人たちにとっては”囚われの身”であることには代わりはないのですが…)。

 入江の対岸にはショースペース。最初に見たのはオットセイ(アシカじゃないよな)。定番のボールや輪投げを無難にこなした後に見せてくれた演技は、簡易型のダイビングギア(口に加えたレギュレータ部に小さなタンクが直付けされていて、背中にエアを背負わなくていいやつ)をつけた調教師との水中での共演。オットセイが泳ぎ回りながら調教師の手足を押すことで、調教師がグルグルと水中を回転しながら進む様子はとてもファンタジックで、気持ち良さそう。
 そしてその後はイルカショー。なんとなく垢抜けない、でも暖かい雰囲気で進んでいくショーは、イルカの力一杯の演技でなかなかの迫力。ジャンプの高さなども他で見るよりも高くて鋭い気がして、やはり入江の中を自由に泳いでいるから元気なのかもなぁ、と勝手に想像。

 すっかり海中公園を楽しんだ後は、去年も行った稲取の「ふたつぼりみかん園」でみかん狩りをして(今年の冬寒かったせいでニューサマーオレンジの育ちが遅れているそうで、実際あまり美味しくなくて、そのかわり甘夏みかんがびっくりする程美味しかった!)、やはり去年も立寄った古民家カフェでお茶をして、伊豆高原の「アクアガーデン ラグドール」へ。

 ここも「温泉露天風呂付客室」でヒットした、伊豆高原に多いプチペンションタイプの宿。早速買ってきたスパークリングワインを片手に、ベランダの露天風呂へ。海が見通せて風通しも良くて気持ちイイですが、冬はかなり寒そうな感じ。隣室で入っている人たちの(はしゃいだ⁈)声がストレートに聞こえて来てしまうのは、お互い様か。

 夕食は洋食屋さん、って感じでしょうか。お刺身の盛り合わせと半身の伊勢海老をグラタン風に焼いたものが出て来た後、牛ヒレのステーキで、ご飯。
 まぁまぁ美味しくて、でも伊豆高原まわりはこの手の「夫婦二人(+α)でやっていて、温泉とちょっと手の込んだ和洋風料理を出すプチホテル」はたくさんあるので、もう少し一工夫あると良かったかも。

 ワインを飲みながらゆったりご飯を食べた後は、再び露天風呂で虫の音を聞きながらノンビリ読書。もう少し季節が進むと結構虫で大変かも、と思いながら夜風を満喫して、就寝。

hisashi

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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