縁あって数年置きに長崎へ訪れていますが、稲佐山へは17年振り。頂上から見る風景は、変わった様な、変わっていない様な…(上から見て「変わった」とわかるほど「変わる」わけ無いか)
以前来た時はクルマで直接頂上まで、でしたが、今回はバスでまずは中腹の稲佐山公園まで。ここからは当時は無かった「スロープカー」を使おうと思いながらバスを降りたら、なぜか目の前に「猿」「鹿」の文字。「???」と思って近づくと、そこそこ広い「鹿牧場」とまぁ普通レベルの大きさの「猿山」がひとつずつ。他に動物はいない(野良猫はいた)ので動物園というわけでもなさそうで、常駐している飼育員さんもいるのか、いないのか…(掃除などメンテナンスはされてる様ですが)
山を切り開いた時に住んでいた猿や鹿の保護目的であればいいのですが、わざわざ他所から連れてきた(しかも何故か猿と鹿だけ)のだとしたら、結構罪深いかもなぁ。
気を取り直して「スロープカー」の駅へ。いわゆる1本のレール上を動く「モノレール」ですが、車体の下の伸縮機構によりレールの勾配が変わっても常に車内は水平が保たれる、という凝った仕様。確かに車内は一般的なケーブルカーの様な階段状では無かったし、また座席も少なかったので傾斜したらかなり危ない感じでしたが、そんな工夫があったとは…(乗った時には気づかなかった)。
展望台までは遮るものがほとんど無く、また車体はほぼ全面ガラス張りなのでとても景色が良さそうに思えるのですが…残念ながら山の北斜面を登っていくので海側はほとんど見えず、長崎市内側はそれなりに見えますが、でも頂上からの眺めとほとんど変わらず、なんか微妙。もちろん夜景の時間だったらかなり楽しめそうな気はします。
そして到着した稲佐山の山頂には、さらに一段高いところから見渡せる様にと作られた(多分)円筒形の建物の屋上スペース(これも当時は有ったのかなぁ…)。
360度見渡せる、とは言っても美景の大半は長崎港から南南東にのびる海。大きな女神橋や伊王島・沖之島をはじめとする美しい島々を見通すことができますが、残念ながら方角的に昼間は逆光になりがちなので、写真撮影には不向き。景色を楽しむなら日が西から北へまわる夕方が多分お勧めで、でも一番はやはり「長崎市内の夜景」に違いなく、いずれにしても昼前に来るところでは無さそう。
一通り景色を見た後は、ロープウェイで下山。麓まで一気に下れるのでコチラの方が便利、って訳では無いのが微妙なところ。長崎駅へは結局バス。バス+スロープカーと比べると時間的にはバス+ロープウェイの方が短いけれど、でも大差無いし、逆に稲佐山登山道路をうねうねバスで登っていく感じを含むと甲乙つけがたいところ。また360度ガラス張りの車体にリニューアルされたものの、それほど景色が開けているわけでもないので、これまた決定だとはならず。
せめてもう少し麓側駅をアクセスのいい場所に作れば良かったのに、と思うのですが、調べてみると長崎スタジアムシティまで延伸する計画が既にあるとのこと。さすがジャパネット(とは言っても、スタジアムシティ自体も鉄道や市電ベタ付けでは無いので、これまた微様)。
コメント